離別(『泣菫詩抄』収録)

薄田泣菫

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別れは、小野の白楊、 夕日がくれに落つる葉の 長息よ、繁にうらびれて、 さあれ、靜かに離れゆきぬ。 かたみの路の足惱みに、 思ひしをれて弛む日は、 美くしかりしそのかみの 事榮にしもなぐさまめ。 愛でのさかりに、何知らず、 この日もやがてありし世の 往きてかへらぬ追懷と、 消ゆらめとこそ思ひしか。

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