揺れるブランコ

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夕暮の空地で ブランコが揺れている 今し方まで子供が乗っていたのだろうが 駈け去った子供の姿はもう見えない それはほんとは子供ではなくて すべてを心得ている しかし人の眼には見えない何物かなのだ そうだ ブランコだってその何物かと一緒に ほんとはここから消えたいのだ 揺れているのはそのせいだ 夜がその姿を隠してくれる前に 自分からここを立ち去りたいのだ ここ 人がきっと立ちどまって 暗い眼つきでブランコを見るここ

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