薄暮の曲
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時こそ今は水枝さす、こぬれに花の顫ふころ、
花は薫じて追風に、不斷の香の爐に似たり。
匂も音も夕空に、とうとうたらり、とうたらり、
ワルツの舞の哀れさよ、疲れ倦みたる眩暈よ、
花は薫じて追風に、不斷の香の爐に似たり。
痍に惱める胸もどき、ヸオロン樂の清掻や、
ワルツの舞の哀れさよ、疲れ倦みたる眩暈よ、
神輿の臺をさながらの雲悲みて艶だちぬ。
痍に惱める胸もどき、ヸオロン樂の清掻や、
闇の涅槃に、痛ましく惱まされたる優心。
神輿の臺をさながらの雲悲みて艶だちぬ、
日や落入りて溺るゝは、凝るゆふべの血潮雲。
闇の涅槃に、痛ましく惱まされたる優心、
光の過去のあとかたを尋めて集むる憐れさよ。
日や落入りて溺るゝは、凝るゆふべの血潮雲、
君が名殘のたゞ在るは、ひかり輝く聖體盒。
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