ぼろたび
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季節はすでに黄ばんでいた
公園のベンチをねぐらにしている筈の
食うや食わずの詩人のかれが
めしを食いに行こうと来たのだ
食うや食わずにビルディングの
空室をねぐらにしている詩人のぼくが
どうなることかともじもじしていると
かれは片方のぼろたびを脱いで
逆さにそれを振ってみせたのだが
めし代ぐらいはあるとつぶやきながら
足もとの銀貨を拾いあげた
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