石に雀

山之口貘

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ペンを投げ出したのが 暁方なのに 寝たかとおもうと 挺子を仕掛ける奴がいて いつまで寝ているつもりなんですか 起きてはどうです 起きないんですかとくるのだ 何時なんだい と寝返りをうつと 何時もなにもあるもんですか お昼というのにいつまでも 寝っころがっていてなんですかとくるのだ 降っているのかい とまた寝返りをうつと 照っているのに ねぼけなさんなとくるのだ 降っている音がしているんじゃないか 雨じゃないのかい と重い頭をもたげてみると 女房は箒の手を休め トタン屋根の音に耳を傾けたのだが あし音なんです 雀の と来たのだ

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