十二月
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銀杏の落葉に季節の音を踏んで
訪ねて見えたはじめての
若いジャーナリストがふしぎそうに
ぼくの顔のぐるりを見廻して云うのだ
こんな大きなりっぱな家に
お住いのこととは知らなかったと云うのだ
それで御用件はとうかがえば
かれは頭をかいてまたしても
あたりを見廻して云うのだ
それが実は申しわけありません
十二月の随筆をおねがいしたいのだが
書いていただきたいのはつまり先生の
貧乏物語なんですと云うのだ
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