音樂
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あれとは口など利くなと言ふのに
あれに口を利くんだから
僕に口利く暇がなくなるんだ
だからあれを好きになつたんだらうと言ふんだが
だからあんたなんかは嫌ひとくる
だからそれみろ それはおまへが あれを好きになつたんだからであらうと言ふんだが
雨天のたびには
雨が降る
僕がものいふたびに降るものは
あの男のことばつかり
だからもういふまいと口を噤んでみるんだが
みるほどにきこえてくる音
なんの音
たとひやきもちやいてはゐてもこの僕そのものは
物はたしかに愛なんだがときこえるばかり
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