晴天
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その男は
戸をひらくやうな音を立てて笑ひながら
ボクントコヘアソビニオイデヨ
と言ふのであつた
僕もまた考へ考へ
東京の言葉を拾ひあげるのであつた
キミントコハドコナンダ
少し鼻にかかつたその發音が氣に入つて
コマツチヤツタのチヤツタなど
拾ひのこしたやうなかんじにさへなつて
晴れ渡つた空を見あげながら
しばらくは輝やく言葉の街に佇ずんでゐた
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