旭光照波

与謝野晶子

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元日の夜明の 伊豆の海のほとり、 大なる浴室の此処彼処、 うす闇の中に 人々の白き人魚の肌。 がらす戸の外には たわやかなる紺青の海。 大空の色は翡翠の如く、 その空と海の合へる涯には 今起る、 黄金と焔の雲の序曲。 あはれ、神々しき 初日の登場、 燦爛たる火の鳥の舞。 大海は酔ひて、 波ことごとく 恋する人の頬となりぬ。

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