白楊のもと

与謝野晶子

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ひともとの 冬枯の 円葉柳は 野の上に ゴシツク風の塔を立て、 その下に 野を越えて 白く光るは 遠からぬ 都の街の屋根と壁。 ここまでは 振返り 都ぞ見ゆる。 後ろ髪 引かるる思ひ為ぬは無し。 さて一歩、 つれなくも 円葉柳を 離るれば、 誰も帰らぬ旅の人。

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