光る栗の実

与謝野晶子

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裏の林の秋の昼 静かな中に音がした。 何の音かと小走りに 小い花子が来て見たら まんまるとした栗の実が 高い枝から落ちて居る。 毬を離れた栗の実は 今あたらしく世に生れ 空を見るのが嬉しいか 一つ一つに莞爾と 好い笑顔をば光らせる。 そして花子も好い笑顔。

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