炎日

与謝野晶子

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わが家の八月の日の午後、 庭の盥に子供らの飼ふ緋目高は 生湯の水に浮き上がり、 琺瑯色の日光に 焼釘の頭を並べて呼吸をする。 その上にモザイク形の影を落す 静かに大きな金網。 木の葉は皆あぶら汗に光り、 隣の肥えた白い猫は 木の根に眠つたまま死ぬやらん。 わがする幅広の帯こそ大蛇なれ、 じりじりと、じりじりと巻きしむる。

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