恋(『晶子詩篇全集』収録・同題第2篇)
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むかしの恋の気の長さ、
のんべんくだりと日を重ね、
互にくどくど云ひ交す。
当世の恋のはげしさよ、
常は素知らぬ振ながら、
刹那に胸の張りつめて
しやうも、やうも無い日には、
マグネシユウムを焚くやうに、
機関の湯気の漏るやうに、
悲鳴を上げて身もだえて
あの白鳥が死ぬやうに。
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