草の葉

与謝野晶子

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草の上に 更に高く、 唯だ一もと、 二尺ばかり伸びて出た草。 かよわい、薄い、 細長い四五片の葉が 朝涼の中に垂れて描く 女らしい曲線。 優しい草よ、 はかなげな草よ、 全身に 青玉の質を持ちながら、 七月の初めに もう秋を感じてゐる。 青い仄かな悲哀、 おお、草よ、 これがそなたのすべてか。

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