夏の歌
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あはれ、快きは夏なり。
万年の酒男太陽は
一時にその酒倉を開けて、
光と、※と、芳香と、
七色との、
巨大なる罎の前に
人を引く。
あはれ、快きは夏なり。
人皆ギリシヤの古の如く
うすき衣を著け、
はた生れながらの
裸となりて、
飽くまでも、湯の如く、
光明歓喜の酒を浴ぶ。
あはれ、快きは夏なり。
人皆太陽に酔へる時、
忽ち前に裂くるは
夕立のシトロン。
さて夜となれば、
金属質の涼風と
水晶の月、夢を揺る。
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