散歩
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河からさつと風が吹く。
風に吹かれて、さわさわと
大きく靡く原の蘆。
蘆の間を縫ふ路の
何処かで人の話しごゑ、
そして近づく馬の跑。
小高い岡に突き当り
路は左へ一廻り。
私は岡へ駈け上がる。
下を通るは、馬の背に
男のやうな帽を被た
亜米利加婦人の二人づれ。
緑を伸べた地平には、
遠い工場の煙突が
赤い点をば一つ置く。
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