途上

与謝野晶子

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友よ、今ここに 我世の心を言はん。 我は常に行き著かで 途の半にある如し、 また常に重きを負ひて 喘ぐ人の如し、 また寂しきことは 年長けし石婦の如し。 さて百千の段ある坂を 我はひた登りに登る。 わが世の力となるは 後ろより苛む苦痛なり。 われは愧づ、 静かなる日送りを。 そは怠惰と不純とを編める 灰色の大網にして、 黄金の時を捕へんとしながら、 獲る所は疑惑と悔のみ。 我が諸手は常に高く張り、 我が目は常に見上げ、 我が口は常に呼び、 我が足は常に急ぐ。 されど、友よ、 ああ、かの太陽は遠し。

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