萩原朔太郎「竹」を読む

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地面から真っ直ぐに伸びる竹に、朔太郎は何を見たのか。

『月に吠える』(1917)に収められた「竹」は、萩原朔太郎の口語自由詩を代表する一篇である。「光る地面に竹が生え、」という一行から始まるこの詩は、反復される「生え、」の律動によって、地下の根から地上へと立ち上がる生命の運動そのものを言葉にしている。

とりわけ後半、「凍れる節節りんりんと、」という硬質な音は、寒気のなかにまっすぐ伸びる意志の像を結ぶ。単なる自然の描写ではなく、内面の緊張が竹という形をとって現れているのだ。

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