錘(十一月)
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雨は降る――
暗黒の夜を絶間もなく
みだれ……碎ける――夢の音
重い瞼を開く間
闇が這ひ
幾重にも押し包む
床の上――室内
机の上にはランプがある
音もなく……
錘の底から焔が燃える
しらしらとかすれながら
せき上げる
眞夜中の聲だらうか
熟睡した病女の
さてはたるんだ瞼だらうか
音もなく……錘の底から
焔が燃える
幻惑に勞れた焔は
衰へながらも燃え上り
………………………
力なくすれすれと
燃え上り……
又夢を見る
その中に
果もなく魂は
沙漠の雨に踏み迷ふ
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