薄白いともしび(八月十日)

福士幸次郎

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蝋燭をとぼしなさい ふかい影が落つる 焔の下に その私の指にふれてゆく 壁の下に か弱い幻影が眠つてゐる 私はあの日から室内を歩み たどたどしい思ひを讀みながら 暗い廊下を眠りながらゆく その眠りになやましい 指のあと 虚な窓に吸はれてゆく 一と時の薄白さ

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