厭やらしい景物
本文の表示
雨のふる間
眺めは白ぼけて
建物 建物 びたびたにぬれ
さみしい荒廢した田舍をみる
そこに感情をくさらして
かれらは馬のやうにくらしてゐた。
私は家の壁をめぐり
家の壁に生える苔をみた
かれらの食物は非常にわるく
精神さへも梅雨じみて居る。
雨のながくふる間
私は退屈な田舍に居て
退屈な自然に漂泊してゐる
薄ちやけた幽靈のやうな影をみた。
私は貧乏を見たのです
このびたびたする雨氣の中に
ずつくり濡れたる 孤獨の 非常に厭やらしいものを見たのです。
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
厭やらしい景物の談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
厭やらしい景物に寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品から読み取ったことや、自分の中に生まれた感覚をまとまった文章で残す場所です。
まだ解釈・感想はありません。
ログインすると解釈・感想を書けます。