野原に寢る

萩原朔太郎

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この感情の伸びてゆくありさま まつすぐに伸びてゆく喬木のやうに いのちの芽生のぐんぐんとのびる。 そこの青空へもせいのびをすればとどくやうに せいも高くなり胸はばもひろくなつた。 たいそううららかな春の空氣をすひこんで 小鳥たちが喰べものをたべるやうに 愉快で口をひらいてかはゆらしく どんなにいのちの芽生たちが伸びてゆくことか。 草木は草木でいつさいに ああ どんなにぐんぐんと伸びてゆくことか。 ひろびろとした野原にねころんで まことに愉快な夢をみつづけた。

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