遊園地にて

萩原朔太郎

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

遊園地の午後なりき 樂隊は空に轟き 𢌞轉木馬の目まぐるしく 艶めく紅のごむ風船 群集の上を飛び行けり。 今日の日曜を此所に來りて われら模擬飛行機の座席に乘れど 側へに思惟するものは寂しきなり。 なになれば君が瞳孔に やさしき憂愁をたたへ給ふか。 座席に肩を寄りそひて 接吻するみ手を借したまへや。 見よこの飛翔する空の向うに 一つの地平は高く揚り また傾き 低く沈み行かんとす。 暮春に迫る落日の前 われら既にこれを見たり いかんぞ人生を展開せざらむ。 今日の果敢なき憂愁を捨て 飛べよかし! 飛べよかし! 明るき四月の外光の中 嬉嬉たる群集の中に混りて ふたり模擬飛行機の座席に乘れど 君の圓舞曲は遠くして 側へに思惟するものは寂しきなり。

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。

まだ批評・講評はありません。

遊園地にての談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

遊園地にてに寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる