寢臺を求む
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どこに私たちの悲しい寢臺があるか
ふつくりとした寢臺の 白いふとんの中にうづくまる手足があるか
私たち男はいつも悲しい心でゐる
私たちは寢臺をもたない
けれどもすべての娘たちは寢臺をもつ
すべての娘たちは 猿に似たちひさな手足をもつ
さうして白い大きな寢臺の中で小鳥のやうにうづくまる
すべての娘たちは 寢臺の中でたのしげなすすりなきをする
ああ なんといふしあはせの奴らだ
この娘たちのやうに
私たちもあたたかい寢臺をもとめて
私たちもさめざめとすすりなきがしてみたい。
みよ すべての美しい寢臺の中で 娘たちの胸は互にやさしく抱きあふ
心と心と
手と手と
足と足と
からだとからだとを紐にてむすびつけよ
心と心と
手と手と
足と足と
からだとからだとを撫でることによりて慰めあへよ
このまつ白の寢臺の中では
なんといふ美しい娘たちの皮膚のよろこびだ
なんといふいぢらしい感情のためいきだ。
けれども私たち男の心はまづしく
いつも悲しみにみちて大きな人類の寢臺をもとめる
その寢臺はばね仕掛けでふつくりとしてあたたかい
まるで大雪の中にうづくまるやうに
人と人との心がひとつに解けあふ寢臺
かぎりなく美しい愛の寢臺
ああ どこに求める 私たちの悲しい寢臺があるか
どこに求める
私たちのひからびた醜い手足
このみじめな疲れた魂の寢臺はどこにあるか。
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