海拉爾

逸見猶吉

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凄まじき風の日なり この日絶え間なく震撼せるは何ぞ いんいんたる蝕の日なれば 野生の韮を噛むごとき ひとりなる汗の怒りをかんぜり げに我が降りたてる駅のけはしさ 悲しき一筋の知られざる膂力の証か 啖ふに物なきがごと歩廊を蹴るなり 流れてやまぬ血のなかに泛びいづるは 大興安のみぞおちに一瞬目を閉づる時過ぎるもの 歴史なり 火襤褸なり 永遠熄みがたき汗の意志なり 風の日※飛び 祈りあぐる おお砂塵たちけぶる果に馬を駆れば 色寒き里木旅館は傾けり

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