春の野べ
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わかやぐひかり野べのいろ
しらべもかすむ春のうた
あはれこの世にいくちとせ
人はなさけの香を慕ふ
たのしや遠き古の
その日に空の彩を見し
小琴もけふはよろこびの
まためづらしき音にたたむ
曉ひとり消えてゆく
星よ雲ゐの路すてて
しばしは人の世にくだり
めぐらばいかに春の野を
ここには匂ふ若草に
ゆらめくいきももゆるとき
よろこび慕ふ胸にしも
熱きおもひはやどるなり
花野は盾のひとおもて
大神の手のたくみぞと
夢よただへてわづらひの
征矢鳴りやめるかげにかくれむ
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