春を待つ
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屋根のひさしからしたゝり落ちる
二月の雪のしづくのひゞきに
午後四時のひかりが溶けて
朱とみどりとの反映が
口に出て來ない僕の心の悲しみを靜かに燃やす。
あゝ。
僕に分け與へられた生命の旅の日數の上に かず
明日、 春が置く明るいくちびるが
雪のしづくの音樂の中で
痛い豫感を思はせる。
僕がそれを受けとる日に
僕のこゝろに一つの祈りがひろがつて、
どうか、 僕の感動の爲に
やさしくつよい兩腕となつてくれるやうに。
(二八、二、 三
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