炎上
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焦げに焦がるる我心、そことしもなく聞ゆるは
執着の日の喚叫、黒ずむ悪の火の羽ぶき、
油日照の四辻は凄惨として音もなく、
雲なき空に電流の渦まき消ゆる断末魔。
もそろもそろに滞る鉛の電車、一片の
命の紙と蝋づけの薄葉鉄の人を吊るしつつ、
黒き煉瓦の息づみにひたぶる咽ぶ輪のほめき。
事こそ起れ、いづこにか、早鐘すらむ物の色。
驚破、炎上の火の光、見れどもわかぬ日ざかりに
みるみる長く十字劃きゐすくむ帯の縧色、
あなと、昏めば、後より、戞戞戞と跑ふませ、
隙こそあれや、たとばかり、鞭ひらめかし、驀然、
黒き甲と朱の色の蒸汽喞筒の馬ぐるま、
跳りぞ過ぐれ、湯は釜に飛沫くわつくわと沸りたる
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