はばたき
本文の表示
聞けとある大海原のただなかは
終日重きあかがねの霧たちこめて
ゆたゆたに濤こそうねれ、日輪は
凄まじ、黒き血の塊と焦げて暈めく。
みるかぎり赤道下の炎熱に
鉛のごとき鹹水は炎と燃えて、
海蛇の鎌首高く、たまたまに
煌めき、さてはづぶづぶと青く沈みぬ。
物なべて気懶し重し、わだのはら
溶けたゆたふ鬱憂のうねりに疲れ
夜のごとも深まる吐息。しかすがに、
大寂静の空高く濃霧をわけて
東より霊智の光しらしらと
見え、かつ、消えぬ、大鳥の強きはばたき。
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
はばたきの談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
はばたきに寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。
まだ批評・講評はありません。
ログインすると批評・講評を書けます。