蜩
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胸に、はた、
夕日の幹に、
つと来り、蜩なげく。
かなかなかなかな……かなかなかなかな……
黄金なす細き旋律
せはしげに、また、かなしげに。
かなかなかなかな……かなかなかなかな……。
かくて、また鳴きつつ熟視む、
栄えあかる思より、
梢より、
実のひとつ落ちむとするを。
かなかなかなかな……かなかなかなかな……
四十一年六月
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