人食ふひと

北原白秋

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

こはそもいづくの空なるや、 はた何時なりや、誰なるや、 人食ふ人ら背も矮く ひそと声せず、身じろがず。 蹲みて嗅ぐはなにごとか、 はた、なになれば眼も狭く 地の一点を凝視むらむ。 銀鐘のごと日は光る。 青き波紋の刺青に あくまで黒き頬は青く、 裸の腕に一枚の 皆朱の布をひきかつぐ。 悪しき心の真昼時 印度当麻の香の中に 笑まず狂はず、しんしんと ひもじきごとし、泣くごとし。 血の悦楽にたましひの ふかきうめきを忍ぶにか、 かつ現身を悲哀の 糧と食むにか、さげすむか。 淫慾の肌うつくしく 時に緑蛇ぞ走りゆく、 息蒸すばかり恐ろしき 酷暑の光、葉の湿り。 悪しき神々しろしめす 印度当麻の真昼時、 すべて事なし、声もなく、 はたや、そよとの風もなし。 大正二年四月

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品から読み取ったことや、自分の中に生まれた感覚をまとまった文章で残す場所です。

まだ解釈・感想はありません。

人食ふひとの談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

人食ふひとに寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる