螢
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夏の日なかのヂキタリス、
釣鐘状に汗つけて
光るこころもいとほしや。
またその陰影にひそみゆく
螢のむしのしをらしや。
そなたの首は骨牌の
赤いヂヤツクの帽子かな、
光るともなきその尻は
感冒のここちにほの青し、
しをれはてたる幽靈か。
ほんに内氣な螢むし、
嗅げば不思議にむしあつく、
甘い藥液の香も濕る、
晝のつかれのしをらしや。
白い日なかのヂキタリス。
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