みづうみ

高祖保

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

ほととぎす啼や湖水のささ濁り  丈艸 私は湖をながめてゐた 湖からあげる微風に靠れて 湖鳥が一羽 岸へと波を手繰りよせてゐるのを ながめてゐた 澄んだ湖の表情がさつと曇つた 湖のうへ おどけた驟雨がたたずまひをしてゐる そのなかで どこかで 湖鳥が啼いた 私はいく夜さも睡れずにゐた 書きつぶし書きつぶしした紙きれは 微風の媒介で ひとつひとつ湖にたべさせていつた 湖 いな 貪婪な天の食指を追ひたてて そして結句 手にのこつたものはなんにもない 白けた肉体の一部 それから うすく疲れた回教経典の一帙 刻刻に暁がふくらんでくる 湖どりが啼き 窓の外に湖がある 窓のうちに卓子がある 卓子のめぐり 白い思考の紙くづが堆く死んでゐる ひと夜さの空しいにんげんの足掻きが のたうつてそこに死んでゐる! この夥しい思考の屍を葬らう 窓を展いて 澄んだ湖のなかへと

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。

まだ批評・講評はありません。

みづうみの談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

みづうみに寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる