一〇五九〔芽をだしたために〕

宮沢賢治

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

一九二七、五、九、 芽をだしたために 大へん白っぽく甘酸っぱくなった山である  このわづかな休息の時間に  上層の風と交通するための第一の条件は  そんな肥った空気のふぐや  あはれなレデーを  煙幕でもって退却させることである    ……川なめらかにくすんでながれ……  実に見給へ 傾斜地にできた  すばらしい杉の方陣である  諸君よ五月になると  林のなかのあらゆる木  あらゆるその藪のなかのいちいちの枝  みなことごとくやはらかな芽をひろげるのである      川にぶくひかってながれ 退職の警察署長のむすめが 水いろの上着を着て 電車にのって小学校に出勤しながら まちの古いブルジョア出身の技術者を 少しの厭悪で見てゐたのである  こゝはひどい日蔭だ  ぎざぎざの松倉山の下のその日蔭である  あんまり永くとまってゐたくない  けれどもいったい  これを岩頸だなんて誰が云ふのか

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品から読み取ったことや、自分の中に生まれた感覚をまとまった文章で残す場所です。

まだ解釈・感想はありません。

一〇五九〔芽をだしたために〕の談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

一〇五九〔芽をだしたために〕に寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる