一〇五六〔サキノハカといふ黒い花といっしょに〕

宮沢賢治

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サキノハカといふ黒い花といっしょに 革命がやがてやってくる ブルジョアジーでもプロレタリアートでも おほよそ卑怯な下等なやつらは みんなひとりで日向へ出た蕈のやうに 潰れて流れるその日が来る やってしまへやってしまへ 酒を呑みたいために尤らしい波瀾を起すやつも じぶんだけで面白いことをしつくして 人生が砂っ原だなんていふにせ教師も いつでもきょろきょろひとと自分とくらべるやつらも そいつらみんなをびしゃびしゃに叩きつけて その中から卑怯な鬼どもを追ひ払へ それらをみんな魚や豚につかせてしまへ はがねを鍛へるやうに新らしい時代は新らしい人間を鍛へる 紺いろした山地の稜をも砕け 銀河をつかって発電所もつくれ

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