一〇八五〔午はつかれて塚にねむれば〕

宮沢賢治

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一九二七、七、二四、 午はつかれて塚にねむれば 積乱雲一つひかって翔けるころ 七庚申の碑はつめたくて   (田の草取に何故唄はれぬのか    草刈になぜうたはぬか    またあの崖の灰いろの小屋    籾磨になぜうたはないのか) 北の和風は松に鳴り 稲の青い鎗ほのかに旋り きむぽうげみな 青緑或は ヘンルーダカーミンの金米糖を示す   (峡流の水のやうに    十一月の風のやうに    絶えず爽かに疲れぬ巨身を得るために)

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