悍馬〔一〕

宮沢賢治

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毛布の赤に頭を縛び、     陀羅尼をまがふことばもて、 罵りかはし牧人ら、      貴きアラヴの種馬の、 息あつくしていばゆるを、   まもりかこみてもろともに、 雪の火山の裾野原、      赭き柏を過ぎくれば、 山はいくたび雲滃の、     藍のなめくぢ角のべて、 おとしけおとしいよいよに、  馬を血馬となしにけり。

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