秋だから
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秋だから 彼方の窓に鎧扉が下り
秋だから 並木もやがて裸になる
秋だから 秋だから
噴水の聲が高くなり
秋だから 葡萄は熟れ 梨は熟れたが
何かしらおれは愚かなもの忘れ……
鋪石に 街角に 辻の廣場に
斑々と何かまぶしい白金光
秋だから雲はいそいで都の空を飛んでゆく
飛んでゆくのは雲ばかりか
落葉ばかりか
落葉まじりによろけて墜ちる蝶の羽 沈默!
何かしらこの靜かな世界に
耳をゆるがす野兎か ――いや
秋だから 秋だから
何かしらおれの愚かなもの忘れ……
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