時雨四章

三好達治

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花木槿 人に面も見すまじき けふの心のかたくなを しかはあれどもよしとする ゆふべはしろき花木槿 村雨 こゑありて見れば村雨 またありておつる日のかげ 秋は巷もひそかにて ただとほしつくつく法師 しぐれの雨も しぐれの雨もくれなゐに 軒ばの花のちる日かな せんすべしらにとる筆の 墨にも花のおつ日かな ひとり能なき ひとり能なき越びとの 世をうれふとも何かせん 市に二合のものをかふ しぐれの客とうらぶれて

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