巷塵
本文の表示
すれちがひに
よく似た人とおもうたが
誰だかよく思ひ出せなかつた
十年も二十年も眺めてゐた人のやうであり
さうでないやうにも思へた
死んだ人にあんな人があつたやうだ
さういへば誰かに似てゐた
蒼白い片頬がするどく見えた
皮を剥いてたべる魚によく似てゐた
がやはり思ひだせなかつた
あまり度度あることで
またすぐ忘れてしまふ顏だつた
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
巷塵の談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
巷塵に寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。
まだ批評・講評はありません。
ログインすると批評・講評を書けます。