自分の使命

室生犀星

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自分は凡ての人にたいして 優秀な へだてのない心を有つてゐる その人が初めてあふ人であつても その人によいところがあれば それをとり入れて 自分のものにし 導かれるのだ 力あるものや自分のあたひを知るものに 自分は自分の孤独の清さをそそぐ 自分は無限に一切を愛したいのだ 自分の中にある毒念の根を断ち切らうとして 自分は読んだり考へたり 正しいことにつかうとしたりして あとの半生を送るのであらう その半生に平安のあることを祈つてゐる

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