顏の印象

室生犀星

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ある夏 ゆきとかへりとに同じい人を見た それは信越線で山の中だつた その人をまた東京の町のなかで見た 三年經つてまたその人の顏を見た しまひにときどき又その人とあふやうな氣がして不安な氣がした ゆめの中までその人はきた 肩が凝ると その人の顏がぼんやり浮んできた

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