樹を眺む

室生犀星

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わが部屋に花挿すことを好まず、 まして庭の上にかざさん花をとどめず、 うつくしと思へども たよりなく脆きは花の咲くこころなり、 むしろ苔蒸す庭樹の 風なきときの姿の悲しさ、 老いたる顔さしのぞくごとく その肌にたなごころ触れつつは居る。

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