美しい晩にかいた詩
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私のこの温かい室
燃えるとだんだんに匂ふ
美しい蝋燭のあかりで
私は貧しく飢えかつゑて歩いた
ある寒い冬の夜のことを考へた
あの晩どの街を歩いても
どの人家の窓も楽しく明るかつた
そこには熱い茶や
美しい楽しい若やいだ生活が
晴れやかに営まれてゐるやうだつた
ああして静かな灯で勉強をしたら
そこで書かれることは
どんなに光のあることかと流涙した
僕には永久あんな明るい室や
夜の団欒や
またしんとした平和が与へられないのかと思つた
ひと晩でよいから
ああいふ幸福をなめて見たいと思つて
寒さに凍えながら歩いた日のことを考へてゐた
おお そして時が経つて
僕は美しい室に今は座つてゐた
立派な更紗や織物があり
本があり
また快よい幸福が訪づれてゐた
おお 私は勉強する
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