ゆめ

室生犀星

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わたしはゆめを見た ひとつきりのゆめを…… それはいつ見たゆめかわからない けれどもわたしはそのゆめのなかで ふしぎなものを貰つた 小さくちかちか光つたもの 星に似たやうなもの かたちのないもの わたしのこころそのままなもの わたしはわたしの心にあつてみた ときには夜になると ひつそりと私からはなれてゆく心を…… 果しない遠いところへ 微妙なこどものやうになつて 星のなかへ そこでさまざまなものに逢ふ さまざまなけだものに逢ふ ものをいはない影のやうな人物に逢ふ そこにゐるものはみな裸で 美しい光のなかに遊んでゐる

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