蛼
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泣いても泣いても
泣き足らで
夜は夜もすがら
昼さへも
猶泣きやまぬ蛼の
その悲しみは
知らねども
あらんかぎりの
悲しみを
声のありたけ
泣きすだく
蛼の身ぞ羨し。
蛼よ。蛼よ。
泣くに泣かれぬ
悲しみに
泣かぬ人ある人の世の
その悲しみを
汝知るや。
われに教へよ。蛼よ。
泣くに泣かれぬ
悲しみを
泣かで忘るゝ道あらば
われに教へよ蛼よ。
汝が泣く声に
また今宵
寝もせであかす人の世の
わがくるしみを
おもへかし。
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