女の情慾を笑ふ
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女は歌ふ
雨ふり前の
午前の日ざしをあびて
野のひろびろさに
秋草の匂ひをかぎて……かぎて
秋草の温くみにくるまりくるまりあの楽焼きの
黄色いねばつちを弄つて
ねむらうねむらう
男は歌ふ
このかげらふの熊手を伸ばし
をんなの乳房を……
なまぬるく弄つてやらう
をんなはこころもち
唇をひらいた
をんなはごつくりと
唾をのみこんだ
眼をほそく体をゆする
悪魔は歌ふ
あの馬鹿げた情慾はなんだ
あのなまぬるい笑ひはなんだ
さあさあみんなで
たくさんの青いろうそくに
灯をともし
ほてつた女の顔をてらしてやれ
ほてつた男の顔をてらしてやれ
あの馬鹿げた情慾を笑つてやれ
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