種族の花

小熊秀雄

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お前の精神は肉体は ひさしく落葉松の揺籃に眠り 嵐の氷片を餌として暮した、 松の細根は泥土に埋り あたりは海のやうな苔土帯 湿潤の火は燃える 山猫のやうに痩せてゆく 季節の毒気に萎んでゆく種族の花、 愛奴 愛奴 今日も高巓のななかまどの樹に腰かけて 肺患の呼吸に鬚をふるはす。

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