虹の懸れる幽愁

佐藤惣之助

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限りなく、かぎりなく この眺望を透す爽かな情感に身をふるはせる うしろから吹き下す西風も眉にしみ 青燦としてうすむ青朝山の角より 夕霽の虹くつきりと吹きあげ うねうねと白みゆく激流も遠くほのかに 全體は流麗な青い金色の靄とかはり 僕も馬もキラキラと雨の雫を滴らして 今放電的な虹にすき透つて山を下る 限りなく、かぎりなく この幽幻なる清きわびしさに 耐へられず、たへられず。

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