車前草の傲り

佐藤惣之助

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荒れはてたる砂原をあるく者は 寂寥たる言葉を、或は夕映色の眼鏡を 何等の魅力をももたぬ車前草にさへふりそそぐ 活然として傲れる車前草! 青い小さな鰐か紐のやうな若い花の髯 または花を彗星のやうにつけた老いたる花 くるくると空中に遊ぶ葉のむらがりに 快樂をそそぎ、風吹く午後の鬱血をそそぎ 一個の味氣なき驚異を發見したと叫ぶ。

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